針ノ木岳・爺ヶ岳山行記
(その2 新越山荘ー岩小屋沢岳ー種池ー爺ヶ岳ー扇沢)
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2013年8月2日 新越山荘ー岩小屋沢岳ー種池ー爺ヶ岳(往復)ー扇沢

 朝、雲海に浮かぶ浅間山を赤く染めて日の出を迎える。やがて、彼方に富士山、八ヶ岳が雲海に浮かんで見え、針ノ木岳が赤く染まる。新越山荘は今日の好天気を期待させる朝を迎えた。

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 6時5分、新越山荘を出発。尾根の東側のゆるやかな登りを登りつめ稜線に出た所で、見えた、やりました、雲海の向こうに立山連峰と剱岳がその秀麗な姿を見せている。新越山荘に宿泊したことが大正解の大成功。これだけ近くからの迫力ある剣・立山はここからしか見られない。白馬方面から見るおむすび型の美しい山容と違って、八ツ峰、長次郎谷、源次郎尾根など尾根と谷(雪渓)が交互に織りなす荒々しさが迫力を持って迫って見える。

 ここからの稜線歩きは、登りにもかかわらず、早く周りの山々を見渡したいという気持ちから、思わず足早になるが、一方では、何度も何度も剣・立山を始めだんだん見えてくる周りの山々を眺めては、感激に浸るのであった。そして、幸運なことにブロッケンまで現れ、我々を祝福してくれた。  岩小屋沢岳の手前のそれに匹敵するようなピークに登りつめると、もう360度の大パノラマ。言うことなし。

このピークから、岩小屋沢岳のピークまでは、一旦下って登り返すわけであるが、ここでの登りの辛さはほとんど覚えていない。それほど周りの景色を堪能したということだろう。そして、蓮華岳の右肩に槍ヶ岳の穂先がチラリ。とても珍しい光景である。
岩小屋沢岳頂上では再び長時間の眺望、撮影タイムを楽しむ。

 岩小屋沢岳からの道のりでも楽しい眺望が続き、だんだん低木越しになる山並みを楽しみながら進んだ。しかし、眺望が効かなくなった種池山荘への最後の登りは結構しんどい思いをした。種池山荘着が午前9時。

 種池山荘は、交通の要所だけあって多くの人で賑わっていた。小屋前でしばしの休憩をとったあと、飲み物とカメラだけの軽装で爺ヶ岳に向かう。種池山荘からピストンする人と、冷池山荘に行き交う人で小石の散らばった歩きやすい登山路も賑わってた。急ぐ旅ではない。ゆっくり、ゆっくりと登る。いい天気、素晴らしい眺望。槍が岳、穂高岳や後立山連峰も全容を現している

 種池山荘に戻り、山旅最後の昼食をとるが、仲間二人はビールをうまそうに飲む(私も少しおすそわけをもらう)。赤い顔で扇沢への下りにとりかかるが、すこぶる調子がいい。前に下った時にも思ったが、この登山路はすごく整備が行き届いていて、ステップを取りやすい。しかし、急な上に長く、ここを登るのは大変そうで、出来れば御免被りたいものだ。ビールが抜けた頃に、仲間の一人が段差の下に派手に転げ落ちたが、幸いかすり傷程度ですんだ。

 やっとのことで登山口の沢にたどり着くと、親切そうなタクシーの運転手さんが出迎えてくれた。運転手さんの紹介で、普段ではとても泊まれそうもない大町温泉近くのリゾートホテルに投宿し、豪華な締めくくりでこの山旅を終えた。
 どうなるかと思った天気も、最終日には微笑んでくれたおかげで、今回も大満足の山旅であった。


<前編:その1> 山行記: 針ノ木岳・爺ヶ岳山行記(扇沢ー針ノ木岳-スバリ岳-赤沢岳ー鳴沢岳ー新越山荘)についてはこちらを御覧ください。

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