山行記_残雪の大山登頂記2011年4月21日

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 この4月5日に残雪の大山を撮影に行き、写真を公開した。 このときは、3合目付近まで散歩したのにとどまったが、今度は本気で登るつもりで、10本爪のアイゼンを携えて再度訪れた。 あれから2週間過ぎていたので、かなり雪も解けていると思ったが、まだまだ雪が多く、さらに幸いというか、2日前に雪が降り(20cmぐらい?)、表面を真っ白な雪が覆っているという幸運に恵まれた。

 ふもとのスキー場から眺めると、2週間前には、登山者のふみ跡がはっきり尾根沿いに付いているのが望遠レンズ越しに眺められたが、今日の場合は、新雪にすべておおわれていて、全くふみ跡が確認できない。 少し不安になるが、先行登山者もいることだし、何とかなるだろうと出発することにした。(a.m 9:00)

これから登る登山道に踏み跡がない
  3合目付近?
  5合目

 さすがに、夏山登山道登り口付近はだいぶ雪が解けていたが、それでも登り始めてすぐ登山道は雪道になった。 1合目付近でアイゼンを付ける。 ふみ跡がしっかりついているので、そのあとを進むが、前回ここを歩いた時よりは雪が緩んでいるようだ。 ゆっくりゆっくり登っているつもりだが、雪を踏みしめて登るのは結構疲れるもので、気温の高さもあって汗がほとばしるほど暑い。 2合目と記された柱は確認できたが、3合目4合目は確認できないまま、喘ぎ喘ぎ登っていると、突然5合目に出た。 視界が開けて、向かいの白い尾根が目に飛び込んでくる。 美しい。 しばし展望休憩を取り、今日の快晴を神に感謝し、満足感に浸る。 しかし、まだまだ登りはこれからである。

 5合目を超えると、展望のきく楽しい尾根歩きである。 天気も良いしすこぶる気持ちがいい。 それはそうなのだが、これがなかなかきつい。 夏季には登山道をジグザグ登るが、雪がすっかり道を覆い隠しているので、ほぼまっすぐ登ることになる。 ある意味、楽な面もあるが、雪に足を取られての一歩一歩がかなりきつい。 所々で上がる息を静めるため立ち止まらなければならない。 まわりの素晴らしい景色を堪能でき、写真におさめるいい機会でもあるが。

 6合目付近にある避難小屋が雪に隠れていて、どこにあるかわからない。 途中で確認できたのは、やっと先端をのぞかせた7合目のしるしである。 ストックで雪を掘って確認することができた。 やがて急な登りも終わりに近づき、待望の8合目に。 頂上も間近に迫ってきた。

 やっと、緩斜面のとっかかりに出る。 夏であれば、ここから頂上までは、ルンルンの緩斜面であるが、今回は、疲れ切っているせいか、頂上までの道のりもそれほど楽ではなかった。

 緩斜面に入ってから、木道を進むが、所々木部が出ている程度で、そのほとんどは雪に覆われている。 夏季なら道の無い斜面を歩く人もいて、そちらにも踏み跡がはっきりついている。下りはそちらを歩いたが、なかなか快適であった。

 ほとんどが雪の下になっている頂上小屋を過ぎると、すぐ頂上であるが、ここもすっかり雪に覆われていて、こんもりとした雪のこぶの上に立つと、何かどえらい山の山頂に立ったような気分がして感激ものであった。(a.m 11:45) 頂上に続く峰々の展望も素晴らしく、360度の眺望を楽しんだ。

 穴倉のようになった頂上小屋に入り、先着の2パーティーとともに昼食をとる。 おにぎりと、あたたかいうどんにほうじ茶。 満足感に浸りながらのひと時であった。 12:20 小屋を後に下りにかかる。 駐車場で一緒だった女性のパーティーが登ってくる。 下りは雪の状態がさらに緩んで、ずぼっ、ずぼっと靴がもぐりこみ、滑りやすく、何度か思いっきりしりもちをつきながらの下りであった。

 14:00、駐車場に着く。 やれやれ疲れた。 でも、満足、満足の山行であった。 湯原温泉で砂湯に入り汗を流した後、私としては超高速で飛ばし、広島に帰還した。 帰りに鍵掛け峠で振り返った大山南壁の写真で締めくくりとしたい。



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