大山に紅葉を訪ねて
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 TV報道によると、大山の紅葉が盛りの時期を迎えているらしい。 大山には昔数回登ったことがあるし、登山以外にも何回も訪れたことがあるが、紅葉の時期には行ったことがない。 天気予報は明日、明後日と好天気を告げている。 そこで急きょ思い立って、11月4日、紅葉見物に出かけることにした。 家内は出かけるのが無理なので、単独行である。

 朝4時、家を出て中国高速に乗る。 蒜山のインターチェンジを出て大山に通ずるスカイラインを飛ばして、最初の展望スポット「鬼女台」についたのが、7:30であった。 ここにはもう10人以上のカメラマンが大きな一眼レフを三脚にのせて撮影中である。 天気は快晴、雲一つない。 紅葉も盛りを迎えていて絶好の撮影日和であったが、朝日の光線が爽やかなためか、今一つ色合いが、、、。
引き続き、鍵掛け峠へ。 ここはさらに撮影の人が多く詰めかけていて、駐車するにも一苦労である。 いい場所はすでに三脚がずらりと並べられていたが、何とかもぐりこんで、用心のため持ってきた脚立を出さずに撮影を果たす。 残雪に輝く大山南壁が迫り、その下に展開する紅葉。 大満足であった。

 鍵掛峠から大山寺に至る間でも、数か所、車を降りて大山の撮影をし、大山寺の駐車場に着いたのが9時頃であった。 もうすでに駐車場は満杯状態で、かろうじて残っていた最後のスペースに駐車させることができた。
駐車場からは歩いて元谷の紅葉を見に行くことにした。 これまで、大山に登るのには夏山登山道を使っていたので、元谷に行くのは初めてで、楽しみである。 しかし、この時点では、頂上まで登ることは考えていなかったのである。

 元谷に着いてみると、確かに周囲の紅葉がきれいではあったが、圧倒される感動に包まれるというほどではなかった。 むしろ見上げる大山の峰々の雄姿のほうが魅力的である。 一応服装をはじめ登山の準備はしていたので、登らないつもりであった頂上への道に自然と歩き出していた。 これが登山愛好家の性というものであろうか。

 元谷から夏山登山道への合流点(5合目付近)までの道は相当な急登の連続であったが、久しぶりの登山にもかかわらず好調である。 夏山登山道に出ると急に人が多くなり、と言っても夏の時期に比べるときわめて少ない人であるが、マイペースで登れる状態ではなくなる。 そのせいか、ここから8合目までの登りは相当きついものになった。 大きな段差の付いた階段状に整備された道に苦しまされたが、8合目からは傾斜も緩やかになり、凍りついて滑りそうな木道に気を配る程度で、のどかな頂上を極める(11:40)。

 頂上で昼食(と言っても湯を沸かして作ったカップ麺)を取った後、大山寺への下りも相当きついものがあったが、見下ろす紅葉を愛でながらの楽しいものであった。 登山口に降り立ったのが13:45であるから、下りは相当早く降りたことになる。
途中蒜山でお風呂に入り、元気よく高速を飛ばして、広島に帰還した。

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